紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク 紀伊・環境保全&持続性研究所
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ローカル線を活性化させる方法

 三重県内の雲出川沿いに走る名松線を維持していくために、参考として全国のローカル線で鉄道の利便性を向上させ、乗客数を増加させ、活性化させた事例を挙げてみる。まずは、下記のような様々な工夫は、沿線住民や自治体が一生懸命に鉄道の維持を図ろうとする中で生まれてきた知恵であろう。名松線の場合にも、地元から名松線をサポートする会を作るなどの取り組みの中でしか活性化の方策と利便性の向上は生まれて来ないだろう。

 三岐鉄道北勢線 (三重県北部 西桑名〜阿下喜:20.4km)の事例(毎年5%乗客数が伸びている)

・駅前の無料駐車場(市と町が近鉄から用地を取得)を使ったパーク・アンド・ライド(注)を7割の駅に導入(自宅から駅まで自家用車を利用し、駅から市内へは鉄道を利用)

・列車がすれ違う離合駅を増やし、運行時間を短縮。

・朝は30分間隔の運行に短縮する。 

・市町村のコミュニティーバスが地域と駅を結ぶ。

・列車に冷暖房をつける。

・通学定期の予約を獲得する。

・自家用車利用よりも鉄道の方が諸経費を含めて、安くあがることをアピール。

・沿線探索マップを作成
 (以上、朝日新聞記事を引用)

注)パーク・アンド・ライドとは、自宅から自家用車で最寄りの鉄道駅又はバス停まで行き、その近くの駐車場に車を置いて、電車やバスなどの公共交通機関に乗って、市内あるいは目的地に行くシステム。市内へのアクセスが渋滞していたり、市内が混む場合に採用される、あるいは自家用車による排気ガス汚染を避ける、炭酸ガス排出量を削減する、通勤費用・時間を縮減するなどのためにも採用されるシステムである。

 福井鉄道福武線:2倍の300万人/年突破  

・運行本数を増やす。

・バスとの乗り継ぎを良くするように、バス会社と協力。

・駅に隣接して県営駐車場を設置し、パーク・アンド・ライドを推進。

・車内で観光ガイド。

・沿線の個人病院を紹介。

・経営側の住民の熱い思いに応える努力。

・福井県と沿線3市が活性化連絡協議会を開催してアイデアを出している。 


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